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2009年8月18日 (火)

人イヌにあう

人イヌにあう (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

人イヌにあう (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

著者:コンラート ローレンツ

人イヌにあう (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

先日、ぷらっと立ち寄った本屋で見つけました

本との出会いも面白いもので、『読んでみたまえ』とでも言われてるかのように、素通りできなくなる時があります

イヌ関連の本は家にもたくさんあるしなぁ・・・と、1度はためらってみせるのだが

そこら辺に山積みになってる書籍の間で何故かこの本だけが1冊ひっそりとたたずんでいるのかと思うと

やはり出会うべくして出会った本なんだなと妙に納得してレジの前に立ってました

タイトルも何となく気に入ったしね

昭和43年に刊行された作品を文庫化したもので、学説的には古くなってしまっている部分もあろうかとは思うが、読んでいて非常に楽しいものでした。

著者は世界的な動物学者で、イヌの行動学という観点から愛すべき犬たちの人間とは異なる別世界を紹介してくれている

学者さんの書いた本にもかかわらず学術的な論調とは程遠く読みやすいエッセイで、まさに普段見ている愛犬のしぐさ等の情景が浮かんできます

しかしながら、訳者あとがきにあるように、よくあるイヌネコ愛好家が書いたような、彼らを感傷的な擬人化に過ぎるほどの扱いをし、自己陶酔的な「人間の立場」からの愛の押し付けや独断的な動物観をもったものとは異なり、真にイヌやネコを愛した人の本であります

なので、人間とイヌとの関係も、愛玩動物商品化、伴侶動物と変化していくなかで、あまりにも人間側の要望に適応していることに対しての不快感も感じさせられます

この著者にココのブログやホームページ(ここアピール)なんか見てもらったら怒られるか、呆れられるかでしょうなぁ

でも、愛犬と楽しむ生活を嬉しく思うのはボクも同じ

『イヌの日』の章での・・・夏の終わりごろの、頭脳労働にすっかりあきあきしたとき、気のきいたおしゃべりやお上品な振る舞いにうんざりしたとき、タイプライターを見ただけで胸がムカムカするようなとき、人間の社会から隠遁し「イヌのところに出かける」「動物の社会をたずねる」・・・大いなる満足をもって高度の思考能力を完全に放逐することができる・・・前人間的な楽園のきわめて幸福な状態にかえって心を癒す・・・

そうしたときに彼らも一緒に幸福な気分を満喫していることが嬉しいですよね

犬好きと公言するヒトは読むべき本だと思いますよ~

ここクン、キミとお散歩してると時間なんて忘れてしまうもんな

Coco046

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